紅白歌合戦の風 : 残しておきたい事あれこれ。

毎年、NHKの紅白歌合戦を楽しみにしているんです。

nature_kaze

セトリを見た限り、今年の紅白大丈夫かしら？？？と思っていましたが

意外と良かった！

紅白の歌合戦の良さって

あんな歌こんな歌が幕の内弁当みたいに、ゴチャって入っているところが私はとても好きで

知らない曲との出会いとか、三山ひろしのけん玉に興奮したりとか（笑）そんな楽しみがあります。

今年はVaundyとの出会いがありました。

もちろん、存在は知っていたんですが、じっくり曲を聞いたのは初めて。

すごく良かったです。・・・アマゾンミュージックは私におすすめしてくれていないぞ。

でも、やっぱり圧巻だったのは藤井風。

「死ぬのがいいわ」ってタイトルだけで拒否する人もいるだろうから

ちょっと心配でした。

バイラルヒットって言われても正直ピンとこないし

他にもいい曲はたくさんあるのに・・・と思っていました。

でもね。

心が揺さぶられました。

良かったとか素敵だったとか、そんなんじゃなくて

藤井風の精神世界に充てられたというか

彼のピアノが・・・歌声が、表情が

最後に倒れこんだところが

　　　・・・藤井風が死んじゃう

ただそれだけ。

凄すぎて、圧倒的過ぎて・・・それだけ。

というのも、12月28日に放送されたNHKの藤井風の特番を見たからです。

それで、ストンと落ちたんです。

彼の曲は外に向けられているんじゃなくて

藤井風が自分自身に問う曲を歌っているんだ。

それが、ボールが壁に当たって跳ね返ってくるみたいに

風自身が風にあたって曲が世界に広がっているんだ・・・

うまく表現できない自分がもどかしいです。

だから、紅白での「死ぬのがいいわ」のパフォーマンスは

自分が理想としている自分になれないくらいなら死んだほうがまし！と堂々宣言していて

そのぶれない精神に54歳のおばちゃんはあてられたのです。

だって、もし、本当に追い求めている理想の自分になれなかったら

風くん・・・絶望するんじゃないの？

そんな心配をしてしまいました。

でも、エンディングのあの無邪気な顔を見たら

これからもいい曲をたくさん聞かせてほしい。応援しているからね！と

心の底から思いました。